先日、子どもと一緒に防災センターで防災体験学習をしてきました。
地震が起きたらどう行動するか?消火器の使い方は?煙の中での避難はどうする?など、日ごろから災害に備えておくべき知識や心構えを学べ、親も子供もとてもためになる時間を過ごせました。
今回訪れた防災センターは「京都市市民防災センター」です。
京都市市民防災センターは入館料無料で、地震体験や強風体験、消火体験など…豊富なプログラムを疑似体験できるとても充実した施設でした。
親子で防災について学ぶよい機会となりましたのでご紹介します。
ためになる!親子で防災体験学習@京都市市民防災センター
京都市市民防災センターの概要・アクセス
まずは、簡単に京都市市民防災センターの概要とアクセスをご紹介します。
▼開館時間:午前9時から午後5時まで (ただし、防災体験等の受付は午後4時まで)
▼休館日:月曜日(祝日及び1月17日、9月1日にあたる場合を除く。祝日にあたる場合は翌平日(その日 が第2火曜日にあたるときはその翌日))、第2火曜日(祝日にあたる場合を除く。)、年末年始(12月28日~1月4日)
▼所在地:京都市南区西九条菅田町7番地(国道1号線十条上る東側)
▼入館料:無料
▼交通機関:
・近鉄「十条駅」下車西へ徒歩8分
・地下鉄「十条駅」下車西へ徒歩18分
・市バス(16・19・42系統)「市民防災センター前」下車すぐ
・市バス(78・202・208系統)「東寺南門前」下車南へ徒歩8分
(2018年9月25日現在の情報となります。)
近鉄「十条駅」から徒歩で向かいました。
今回は近鉄「十条駅」から徒歩で向かいました。
徒歩8分程で、京都市市民防災センターに到着。
京都市市民防災センターで防災体験学習
こども用消防車・救急車
入り口入ってすぐに、ミニ消防車がありました。
自由に着られる防火服もあって…(裏側には大人用もありました)
6歳の我が子は早速着て、嬉しそうに乗っていました。
1階奥にミニ救急車もありました。幼児にはやはりこういう乗り物が嬉しいようですね。
地震体験
最初に体験したのは、1階にある地震体験コーナー。未就園児が体験できるのは震度5まで。大人の場合は震度7まで体験できます。
震度5は過去に何回か経験したことはありますが、不意打ちでやってくる実際の地震に、緊張が走りつい身動きがとれなくなってしまいます…。
今回訓練という冷静でいられる状況の中で震度5を子供と一緒に体験しておけてよかったと思います。
子供が小学校に上がったら震度7も一緒に体験しておかなくてはと思いました。
体験コーナーでは、地震が起きたらまずは
・テーブル下に隠れるなどして身を守る
揺れがおさまったら、
・コンロやストーブ等の火を消す
・ガスの元栓を閉める
・ブレーカーを落とす
・ドアを開けて逃げ道を確保する
といった練習も実際に行いました。
日ごろからこのようなシミュレーションをしておくことが大事だと思いました。
また地震体験コーナーにはこのようなパネルが掲示されていて、とても参考になりました。
防災グッズも展示されていました。
強風体験
次は強風体験コーナーへ。
未就園児の場合は風速20メートルまで。大人は風速32メートルまで体験できました。
安全のためにゴーグルを装着します。
今まで天気予報で風速○メートルと言われてもピンときませんでしたが、実際に風速20メートルがこのぐらいだという体験ができてとてもよかったです。
消火体験
次に2階にある消火体験コーナーへ移動。
消火器の仕組みから使い方、持ち方、消火の方法などが学べてとても勉強になりました。
スタッフの方の説明で、
・消火器をピンを抜いて使うときは「ピン・ポン・パン」で覚えるといいこと
・消火器を使うときは火から離れすぎても近すぎてもNG。状況にもよるが2メートル位離れて使用
・消火器の薬剤は全て出し切ること
・炎が天井に届くようだったら消火器による消火は不可能なため即避難すること
・古くなったり、腐食した消火器は破裂の恐れがあるので触らないこと
などとても参考になりました。
実際に消火器のピンを抜いて、モニターに映った模擬火災を消す体験も出来ました。
避難体験
次は避難体験コーナーへ。
ここでは煙の中の避難行動を体験できるコーナーになっています。
誘導灯を頼りに煙が充満した部屋を幾つか通って出口まで行くのですが、誘導灯が煙で全然見えない部屋もあり、また人工的な煙でしたがだんだん息苦しい感じもしてきて想像以上に苦戦しました。
訓練でもこんなに大変だったのに、実際の火災だったら…と思うとゾッとしました。
ちなみに誘導灯というのは、よく見かけるこちらです。
煙の中低い姿勢で逃げる際、誘導灯が上部にあるととても見づらいことがわかりました。逆に下部にある誘導灯は見えやすかったです。
誘導灯を日ごろからチェックしておくことや、パニックにならず冷静に行動することの大切さを改めて実感しました。
また避難時に大事なこととして、
・煙は空気より軽いため上昇する。避難の際は、できるだけ低い姿勢で床を這うように逃げること
・(できれば濡らした)ハンカチやタオルなどで、口・鼻を覆うこと
などを学びました。
119番通報体験
2階には119番通報体験できるコーナーもありました。公衆電話の他に、携帯電話やスマホでの体験もできます。
↑我が子にとっては初めて触れる公衆電話。いざという時にこうした訓練も大事だなと思いました。
消防ヘリ操縦体験
3階には過去に使われていた本物の消防ヘリコプターが展示されており、
そのヘリコプターの操縦席に座ってゲーム感覚で操縦体験ができます。
モニターを見て実際にレバーなどを動かしながら消火活動などのミッションを行うんですが、かなりリアルで子どもは勿論、大人も楽しめました。
都市型水害体験
都市型水害体験のコーナーでは、地下街に浸水してくる恐怖を4Dシアターで疑似体験することができます。
どんどん増水していく様子がかなりリアルで水の怖さを実感できました。
映像のあとは、水深設定ごとにドアにかかる水圧を体験できるコーナーに移動。
水深が深くなるにつれて水圧が強くなっていき、扉がどんどん重くなっていきました。水深30、40㎝ではドアを全く開けることが出来ず驚きでした。
↑小学生の団体さん。みんなもドアの重さに驚いていました。
その他
モニターに映った火を消火していくゲームコーナーもありました。
家の中で起こり得る火災の怖さを知ったり、火遊び防止につなげるのが狙いとなっています。
また、ディスプレイの前でポーズを決めると、消防服を着た自分の姿が映し出されるコーナーもありました。
ほかにもゲームコーナー(無料)があり子供が大喜び(^^)
ご紹介した他にもいろいろなコーナーやパネルがあり、1F受付では防災グッズの販売もしていました。
なお地震や強風、消火、避難などの体験プログラムのコーナーでは、実施時間が決まっており混雑によっては待ち時間があることも。
また、団体客の予約と重なった場合はすぐに体験できない場合もあります。
事前に予約状況などを電話で聞いてみるのがおすすめです。
我が家も事前に電話で聞いたところ、団体客の予約と重ならない時間帯を教えてくれました。
我が家はたまたま平日に行けましたので比較的空いてましたが、海外からの観光客や小学生の団体客も結構来ていました。充実した施設なので人気のようですね。
京都市市民防災センターの公式サイトをチェック
あとで京都市市民防災センターの公式サイトを見てみたら、防災の基礎知識という項目に役立つ情報がたくさん載っていました。
地震については…
○地震から身をまもるための10ヵ条
○こんなときに地震が起こったら
火災については…
などもよく読んでおきたいと思いました。
ほかにも、小さいお子さん向けに、印刷できる防災ぬりえのPDFファイルがありましたので、ぬりえを通してお子さんと防災について学ぶきっかけにしてもいいですね。
最後に
以上、子どもと一緒に防災センターで防災体験学習をしてきた話をご紹介しました。
とてもためになる施設で、6歳の子どもにとっても実際に体験しながら(あるときは楽しみながら)防災について知るいいきっかけとなりました。
今回訪れた京都市市民防災センターは、無料でこれだけの充実した内容なのがすごいですよね。
一度だけでなく何度も訪れて防災に対する意識を高めておかなければとも感じました。防災センターを日ごろの備えのためにどんどん活用したいですね。
近くにお越しの際は、ぜひ京都市市民防災センターに立ち寄ってみて下さいね。
また各地の防災センターでもいろいろと防災体験できる施設があると思いますので、お住まいの自治体の防災センターもぜひチェックしてみて下さいね。
なお、京都市市民防災センターから目と鼻の先におススメの「おたべ本館」があります。こちらの記事で詳しくご紹介していますので、よかったら見てみて下さいね。
お読み頂き、ありがとうございました。