以前休日に5歳の子供が突然発熱し、その後40.4℃まで上昇したことがありました。
休日での高熱に焦りましたが、初めて小児救急電話相談(#8000)に掛けてみたところ、いろいろとアドバイスを貰えとても助かりました。
小児救急電話相談(#8000)を活用して役立った話や、高熱になった経緯や経過などをまとめましたのでご紹介します。
小児救急電話相談(#8000)~子供が40℃の高熱のときに役立った話
小児救急電話相談(#8000)とは
まずは小児救急電話相談(#8000)についてご紹介すると…
(出典:厚生労働省~小児救急電話相談事業(#8000)について)
小児救急電話相談(#8000)とは、
●厚生労働省が管轄する事業で、
●全国同一の番号「#8000」に電話を掛けると、住んでいる各都道府県の窓口に自動転送され、
●休日や夜間における小児の突然の病気やケガなどに対して、小児科医師や看護師からアドバイスが受けられる
ものです。
「もう少し様子を見て大丈夫か」「すぐ受診したほうがいいのか」など、判断に迷ったときに相談できるありがたいサービスです。
なお相談料は無料ですが、通話料は利用者負担になります。
(出典:厚生労働省~小児救急電話相談事業(#8000)について)
ちなみに、全国同一番号「#8000」の「♯(シャープ)」も忘れずに押してくださいね。←私は最初押し忘れました(^^;
またダイヤル回線やIP電話の場合など、「#8000」が使えない場合は、後述の各都道府県ごとの連絡先に直接ダイヤルすることもできます。
各都道府県ごとによって、実施時間等が異なる
この小児救急電話相談(#8000)は、各都道府県ごとによって実施時間等が異なっています。
詳しくは厚生労働省のホームページにある「小児救急電話相談事業(#8000)について」に…
●各都道府県ごとの実施時間や、
●「#8000」以外の各都道府県ごとの一般ダイヤル回線(携帯・ダイヤル回線使用可)の連絡先
などが掲載されています。
また「小児救急電話相談事業(#8000)について」のぺージで県名等をクリックすると、各都道府県のページにとび、それぞれの小児救急電話相談(#8000)の実施内容がわかるようになっています。
ぜひお住まいの地域の詳細を事前にチェックしてみて下さいね。
小児救急電話相談(#8000)の注意点
各都道府県ごとの実施内容についてザッと見てみましたが、
●緊急・重症の場合は迷わず「119」へ掛けること。
●相談はあくまでも助言であり,診療は行っていない。
●電話が混み合ってつながりにくい場合がある。
●慢性疾患や育児相談など,急を要しない相談は不可。
などが共通した注意点のようです。
我が子の急な発熱の経緯や症状
高熱がでるまでの経緯や我が子の様子を簡単にご紹介すると…
9月のある日曜日。朝は元気だった5歳の我が子でしたが、
●午前11時ごろ急にダルそうな様子になり、熱を測ってみると37.7℃。
→眠そうだったので、横になって寝かせました。その後はしっかり眠っていましたが、時々目を覚ますと辛そうにグズッたり、頭を痛がりました。
「喉が渇いた」と言い、お水は時々飲んでいました。
●15時頃、おしっこに起きた際に気持ち悪くなり少しだけ嘔吐。その時点で熱は39.8℃に。
→嘔吐後も、お水を少し飲んだり、リンゴを一口かじったりしました。
●その後20時頃には、40.4℃へ上昇。
→頭が痛いと辛そうにしつつも、よく寝ていました。
小児救急電話相談(#8000)に掛けたところ
そして小児救急電話相談「#8000」に掛けてみました。看護師さんと思われる、女性スタッフの方が出て、まず聞かれたのが、
・住んでいる地域
・子供の年齢
・性別
・症状
でした。症状については事前にメモしておいたのが役立ちました。
落ち着いて答えられるよう、症状についてメモ書きしたものを手元に置いておくと安心ですね。また、アドバイスを書き留めておけるよう、ペンもメモと一緒に準備しておくのがおススメです。
今回の高熱の症状に対して、小児救急電話相談(#8000)から貰ったアドバイス
こちらから子供の状況をお伝えしたあとは、幾つか子供の様子を聞かれて、その後アドバイスを頂きました。
例えば、
●40℃の熱が出ることは珍しくなく、子供はポンと出やすい。ウイルスと戦っている状態。
●熱だけでは受診の目安にはならず、①「普通に眠れていること」と②「脱水していないこと」が重要。
①「普通に眠れているか?」→苦しそう・つらそう・呼吸が荒くないか、ガタガタしていないか、意識があるかがポイント。
②「脱水していないか?」→8時間以上おしっこがでていない場合は受診が必要になる。
といったお話がありました。
質問にも丁寧に答えてくれました
そして、こちらからの以下の質問にも丁寧に答えてくれました。
Q1:(「冷やしてあげてください」というアドバイスがあり、それについて)子供が氷枕や冷やしたタオルを嫌がるのですが…
A1:薄着にして、熱がこもらないよう逃がしてあげたり、部屋の換気をしてあげて下さい。その際、風は直接当たらないよう注意してあげて下さい。
Q2:高熱なのに寒いと言われたんですが…
A2:急激に熱が上がると寒いと感じることもあります。
Q3:我が子が一度吐いたのは大丈夫でしょうか?
A3:熱が上がって気持ち悪く感じたからかもしれません。その後水分も摂れていて、リンゴも食べられているので、現時点ではお腹のトラブルは大丈夫そうです。好きな水分をとらせてあげてください。ただ、いつもと同量だと吐いてしまうかもしれないので、半量ぐらい様子をみながらあげてください。イオン水を途中で飲ませてあげてもいいですね。
Q4:もし42℃ぐらいまで上がったら?
A4:42℃まで上がると、痙攣や呼吸困難、ひどい頭痛、などになっているはずですので、すぐに受診してください。
こちらが聞き取りやすいよう、わかりやすいよう、ゆっくりと丁寧に話してくれたのが印象的でした。
今回の我が子の場合の最終的なアドバイスは
今回の我が子の場合、高熱でしたが普通によく眠れており、水分もとれておしっこも出ていたので、最終的なアドバイスとしては、「今のところは様子をみて大丈夫。ただ高熱がでたので、明日は翌朝熱が下がっても受診したほうがいいです。」とのことでした。
そして最後に、高熱がでたときの5つのポイントを教えてくれました。以下にご紹介すると…
高熱がでたときの5つのポイント
高熱がでたときの5つのポイントとして…
①意識があるか?受け答えできているか?
②呼吸は大丈夫か?苦しそう、呼吸が早い、顔色が悪いなどないか?
③水分はとれているか?
④おしっこがでているか?
⑤眠れているか?
ということでした。
高熱がでたときは、まずはこれら5つのポイントや前述のアドバイスを確認したいと思います。
ご注意
なお、今回ご紹介したアドバイスは、今回の我が子(5歳)の症状に対するアドバイスになります。
ご参考になる部分もあるかとは思いますが、お子さんの年齢(特に赤ちゃん)や症状、その時の様子によってはアドバイスの内容が変わってくると思いますのでご了承、ご注意くださいませ。
実際のアドバイスは、小児救急電話相談(#8000)で直接ご相談くださいね。
小児救急電話相談(#8000)~住まいと違う都道府県に掛けた場合は?
ちなみに、今回我が子が20時頃の40.4℃になった際に、「#8000」に掛けて前述のアドバイスを貰ったわけですが、
実はその前の15時頃の39.8℃になった時点でも一度「#8000」に電話を掛けていました。ところが掛けてみると、自分が住んでいる地域では、休日の電話相談の実施時間が夜からだったため、つながらなかったんです。
そこで、ちょうどお隣の県では日中も電話相談を実施していたのがわかったので、直接の連絡先にダイヤルしてみました。
すると、「基本は住んでいる都道府県ごとの相談になるけれど、今回は特別に…」といった感じの前置きがあった上で、相談を受けてくれました。お陰でとても助かりました。(その時のアドバイスの内容も、今回ご紹介した内容とほぼ同じでした。)
そもそも自分が住んでいる地域以外での相談もOKなのか、ちょっと気になったので念のため厚生労働省へ問い合わせてみました。
すると、「基本はお住まいの各都道府県での相談になります。が、他の地域に掛けてはダメというわけではないです(それだとこの制度の趣旨に反するので)。」ということでした。
確かに旅行先や帰省先など、自分が住んでいる場所以外でも、休日や夜間に子供の具合が悪くなることもあり得ますしね。
ちなみに先程の「小児救急電話相談事業(#8000)について」のぺージを見ると、休日の日中から実施している都道府県はまだそんなに多くないようです。もっと時間拡大してくれるとありがたいですね。
翌日小児科へ→ヘルパンギーナの疑いでした
翌朝には熱は微熱に下がっていましたが、アドバイスどおり小児科へ行ってきました。
診察してもらったところ、喉の近くに口内炎があることがわかりました。
お医者さん曰く…
「高熱」と「口内炎」という症状から、可能性としてはまず、
①溶連菌の再発か(←我が子は2か月前に一度かかっていました)
②手足口病か
③ヘルパンギーナ
かもしれないということでした。
そこで、
①の溶連菌はその場で検査したところ、結果は陰性。
②の手足口病は、特徴のひとつである発疹が出ていないので、恐らく違う。
③そしてヘルパンギーナの可能性が高い
ということで、「ヘルパンギーナの疑い」という診断になりました。
「疑い」という言い方だったため、念のためヘルパンギーナの検査もしたほうがいいのか伺ったところ、「陽性」か否かをちゃんと検査するとなると、結果が出るまで4、5日掛かるそうで、今回はもう治りかけている段階であえて検査は不要とのことでした。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。
…とあるとおり、ヘルパンギーナは夏風邪の一種になります。(今回の話は今から2ヶ月ほど前の9月に起きた内容をまとめています。)
診察の際に、小児科の先生にヘルパンギーナについて以下のことを言われました。
●対症療法になる
●抗生物質は効かない
●2日ぐらいで熱は下がる
●熱が下がったら登園できる(←ただし園によって方針が違う可能性もあるので、園に確認が必要の場合もあり)
実際、熱は高熱の出た翌日には下がり、その後は回復も早かったです。
最後に
休日に5歳の我が子が40.4℃まで熱を出し焦りましたが、小児救急電話相談(#8000)に掛け相談できてとても心強かったです。また、アドバイスも大変役に立ちました。とてもありがたいサービスに感謝です。
近所のかかりつけ医がお休みになる休日や夜間は、どこに相談しようか、どうすればいいか悩みますよね。判断に迷ったら、ぜひ小児救急電話相談(#8000)を活用してみてくださいね。
(ただし繰り返しになりますが、緊急・重症の場合は迷わず「119」へ掛けてくださいね。)
以上、小児救急電話相談(#8000)が役立った話をご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
お読み頂き、ありがとうございました。
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